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2010/12/09

きょうの猫村さん4  ほしよりこ

¥1,200(送料無料)


マガジンハウス
2009年8月発行
253ページ


誰しも、「犬派?猫派?」と聞いたり聞かれたりした経験が、人生で一度や二度あるのではないでしょうか。

私は、聞いたことも聞かれたことも、数えたらきりがないような気がします。

かくいう私は犬派です。といっても動物好きですので猫ももちろん好きなのです。

ですが犬は飼ったこともあるし、やはり派閥と聞かれれば犬となるでしょう。

しかしながら、人生に影響を及ぼすほどの猫に、今のところ2匹出会っています。

しかもどちらもこの1年内の出会い。

1匹は、猫好きブロガーさんなら知らない人はいないであろう、うにちゃん。

そしてもう1匹は、今日の主役である猫村さん

きちっとした名前は、猫村ねこ。

このおふたかたのおかげで、自分が猫派か犬派か惑わされる日々を送っている次第です。

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きょうの猫村さん」は、マガジンハウスから現在4巻目が出ています。

といっても、「つづく」のラストから1年以上5巻目が出ていないのが寂しさ極まりないところでありますが。

本日は、文字よりも猫村さんの姿そのものを中心に綴らせていただきます。ぜひぜひそのかわいらしい姿をみなさまにも目にしていただきたいので。

たまらなく愛おしくなってしまう、猫村さんのイラスト特選です。

ものすごく簡単に物語のあらすじを申しますと、家政婦として働く猫村さんと、勤め先の犬神家の人々との猫&人間模様。

猫村さんが住み込みで衣食住をしている家政婦協会の様子も折り込まれます。

人間の世界に猫が家政婦として働くという突飛な設定ながら、実に自然に描かれています。

そして、猫村さんのお人好しで涙もろくていつでも真面目な姿に、癒され、じーんと心打たれ、思わず笑ってしまうのです。

間違いなく今年声を大にしておススメしたい本(漫画です)ナンバーワンと言えるでしょう。

それでは、特選猫村さんをどうぞ。


 テレビドラマが大好きな猫村さん。

特にぐちゃぐちゃの悲惨な設定の昼ドラのようなものが好みです。

元来感情移入しやすい性格のため、このようにお皿を洗いながら拭きながら、ドラマのワンシーンを思い出し涙することは日常茶飯事。

その本気度は、スポンジを持った手で涙をぬぐうほど。ピュア!


心ここにあらずのダンナに寂しさを感じている時出会ってしまった大学生青年。

近頃ダンナからは聞けないような優しい言葉をかけられ、自宅に戻って動揺する奥様。

猫村さんが家政婦として働いている犬神家の奥様です。

猫村さんは、どうしていいかわからなくなる時やあせっている時、ぺろぺろ顔を洗う猫の習性が出てしまうクセがあるのです。

本気で相手のことを思う猫村さんならではの行動に、胸打たれます。



いつも穏やかでニコニコ笑顔の癒しの猫村さんが、唯一張り合ってしまうライバル的存在がこの近所の家政婦さん。

猫村さんは彼女を「こわがりの奥さん」と呼んでいます。そうなのです、この奥さん、けっこう臆病モノなのです。

このシーンでも、ハエだらけのハエ取り紙を素手でポイ捨てできるんだから、という自慢だかなんだかわかりにくい売り言葉に対して、村田家政婦事務所の奥さんは素手でミミズをつかめるんだからと、買い言葉の猫村さん。

気持ち悪がるこわがりの奥さんに対してダメ押しする、ちょっと意地悪な猫村さんのなかなか見られない姿です。

ふたりのやり取りは実に笑えます。



かと思えば、やはり心根の優しい猫村さんは、迷子の坊やをお家まで連れて行ってもあげるのです。

ボク子供じゃないんだもん、と完璧に子供らしく強がる坊やのことをからかうでもなくバカにするでもなく、そうよねボクはえらいのよねと優しくなだめる猫村さん。

つないだ手がかわいくてたまりません。

幼い頃かわいがってくれた猫村さんの元飼い主の坊やと重ねてもいるのです。



頻繁に出てくるのがこちらのワンショット。

猫村さんが鼻歌を歌いながら、反抗期の尾仁子お嬢さんのところへ食事を持って行くシーン。

この直後にたいてい「うるせー!ほっとけ!」とどなられる猫村さんですがめげません。

ちなみにこの風変わりな名前は「おにこ」と呼びます。
名前の由来は、「尾っぽの先まで仁義を通す」だそう・・・。犬神尾仁子・・・怖すぎる名前です。


今回も笑えたシーンがいくつかありましたが、中でも猫村さんらしさが光っていた3つのショットで終わります。


猫村さんは人間と同じようにしゃべることはできても、やはり猫なので知らないことが多いのです。

毒という言葉に敏感に反応し、本気で奥様を心配している姿がかわいすぎます。

別の日には、やはりエステに行って帰って来た奥様に、いかがでしたかと尋ねる猫村さん。
 

「確実に5歳は若返ったわね」と答える奥様に対する反応と、冷静に猫村さんに対応する奥様の対比がおかしいったらありません。


ラストシーンでは、奥様の心を動揺させた若者が、さらに接近してしまいそうなところでジ・エンド。

続きが早く出ますように。


第1巻~第3巻まできちんと読み終えてから、こちらの4巻をお読みくださいませ。

猫好きの方でなくても、心温まることでしょう。

   


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