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2010/12/30

コンビニの買ってはいけない食品買ってもいい食品  渡辺雄二



コンビニの買ってはいけない食品買ってもいい食品  渡辺雄二

¥735(送料無料)



大和書房
2010年5月発行
253ページ


著者の渡辺さんは数々の添加物ブックを出されています。

「ヤマザキパン」「花王アタック」など、批判すべきメーカーや商品名を堂々と明記する潔さ。

きっとメーカーからの批判が絶えないでしょう。でもそんなことはものともせず、次々と添加物がいかに人体に危険をおよぼすかをつづった書籍を出しています。

食品添加物や化粧品添加物などに多少の知識があるつもりでいましたので、今まで渡辺さんの本を手にとったことは(おそらく)なかったと思います。

しかし、自炊はするもののコンビニのお菓子もよく購入する私は、書店で棚に並んでいたこちらの本にぴたりと目がとまってしまいました。

読み終えて4日・・・コンビニに足を踏み入れていません。本書ではコンビニで売られている「良い商品」も紹介してくれているのですが。

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たくさんの添加物名と、動物実験でどのような結果が出たか、そして人体におよぼすと思われる影響などが、商品の具体名とともに書かれています。

その数は相当なものですが、中から私がショックを受けたもの、個人的に注目したものをご紹介。


★ウィンナーソーセージ

肉が黒ずむのを防ぐ亜硫酸Na・・・

強い毒性を持つ。ヒト推定致死量は0.18~2.5g。0.18gという値は、猛毒の青酸カリと大差ない。青酸カリのヒト致死量は0.15g。

さほど知識がない私でも、2時間ものの殺人事件ドラマでいく度となく耳にする青酸カリという単語を知らないわけはありません。怖ろしいです。

本の中では、ニッポンハムのシャウエッセンが取り上げられています。

幸い、このような市販のウィンナーは食べませんが。


トクホ飲料

厚生労働省が特定の効果があると認めて表示を許可した飲料だが、薬と違ってそれほどたいした効果はない。
アセスルファムKやスクラロース(甘味料)は安全性に問題があるので避けたほうがいい。

トクホと名のつくものはどれも少しお値段が高いし、国が効果を許可したとなると、それだけで信頼性が高いものだと思い込んでいました。

しかも、一時期繰り返し奮発して飲んでいた「ヘルシア」が載っているとはショックです。


煉ようかん 和菓撰(ファミリーマート)

こちらは「買ってもいい」おやつとして紹介されています。ほっ。

保存料などの添加物は使われていないにもかかわらず長期間保存できるのは、砂糖がたくさん使われているから。

食品に砂糖が50~60%ふくまれると、最近は増殖できなくなります。これを「糖蔵」といいます。

砂糖や塩を多く使うと保存が効くのは知っていましたが、具体的なパーセンテージは知りませんでしたので、勉強になりました。


おいしい酸化防止剤無添加ワイン メルシャン

こちらも買っていいワイン。

酸化防止剤である亜硫酸塩が使われていることが多いワインだが、メルシャンのこちらは無添加ワイン。

商品原料を見ると「輸入ぶどう果汁」としかありません。
お値段も1本(720mL)595円とリーズナブル。


ブルドックソースのウスターソース、キッコーマンのキッコーマンしょうゆ

これはうれしい意外性で、大手メーカーだから添加物たっぷりというわけではないことを知りました。

両方、買ってもいい食品として紹介されています。

ブルドックソースは、以前はカラメル色素を使って色合いを調節していましたが、2006年から使用を中止し現在は無添加。

醸造酢により長期間腐りません。

しょうゆに関しては、大手メーカーは添加物としてアルコールを使用していますが、悪影響はなく保存性を高めます。

ただし、地方の中小メーカーのしょうゆは、保存料の安息香酸Naや絡める色素が添加されていることがあるので要注意。

安息香酸Naは、人間に白血病をおこすことがわかっているベンゼンに変化する可能性があります。

地方メーカーのほうがコツコツ地道に良いものを作っているという印象があったのですが、そのような偏見は捨てることにします。


★カット野菜・海藻・魚介類の消毒に使われている次亜硫酸Na

急性毒性が強く、ヒト致死量は茶さじ1杯というまさしく毒物。
漂白剤の「ハイター」や「カビキラー」の主成分。

水で洗えば残留しないという理由で、使っても表示義務はない。しかし水洗いが不十分な場合、十分残留する。

つまり、コンビニのサラダは買うなということですね。野菜不足の方は、添加物無添加の野菜ジュースやトマトジュースを選ぶのがいいですね。


★用途名併記の添加物は毒性の強いものが多い

例:
保存料(ソルビン酸K)・酸化防止剤(ビタミンE)・着色料(赤2)など

ただしビタミンC、ビタミンEなどはほとんど毒性なし。


★避けるべき添加物・・・動物実験で発がん性が認められた合成添加物

・OPPおよびOPP-Na・・・防カビ剤
・過酸化水素・・・漂白剤
・赤色2号・・・着色料
・臭素酸カリウム・・・小麦粉改良剤→日本でつ合っているのは山崎製パンのみ
・BHA・・・酸化防止剤
・BHT・・・酸化防止剤
・二酸化チタン・・・着色料
・サッカリンナトリウム・・・甘味料
・アスパルテーム・・・甘味料




そもそも、自然界に存在しないような、得体の知れない化学合成物質を食品のなかに混ぜるという行為自体が、私は間違っていると考えています。

食品はすべて自然界から生みだされたものです。

だから、私たちの体は食品をうまく代謝して、栄養として利用することができるのです。

だから、化学合成物質は「異物」だと渡辺さんは断言します。

しかしながら、天然添加物もその安全性は保証されていないものも多いといいます。

たとえば、保存料のツヤプリシンはヒノキ科のヒバの幹枝や根から抽出された天然のものですが、催奇形性(胎児に障害をもたらす毒性)の疑いがあるとされています。

その他、よく目にするカラメル色素も、カラメル1はほとんど問題ないけれど、カラメル2、3、4は細胞のガン化と関係があるとか。

天然添加物でも、使用回数が増えれば安全性に不安な面が出てくるのですね。

一体どれだけの添加物が存在するのだろう・・・と不安になった頃、さすが渡辺さんです、きちんと明記してくださっています。

2010年3月現在で合成添加物393品目、天然添加物418品目、一般飲食物添加物70品目。そして天然香料600品目。

気が遠くなる数値たちです。これらをすべて避けて通るのは相当至難の技だと感じます。

本書ではほかに、遺伝子組み換えや有機栽培食物についても詳しく書かれています。

それと、コンビニ独自開発のプライベートブランドについてもありますが、渡辺さんはこれは良いものが比較的多いとのご意見。

特に渡辺さんが信頼してるなと文面から感じたのは、セブンイレブンのプライベートブランド「セブンプレミアム」。

リーズナブルなのに無添加でこだわりを見せている食品が多いことから、ご自身でもあれこれ好物があるようです。

セブンイレブンはコンビニの中では一番行く所なので、今度いろいろ見てみようと思います。

口に入れるものに不安を感じる人や、インスタントラーメンを食べたあとに胸やけするけどこれって何だろう、と疑問を感じる人など、「食」に興味のある方は一読をおすすめします。

ただ、読んだ直後は怖くなって、私のようにコンビニから足が遠ざかるかもしれませんが。

違う側面から見ると、確かな目を持ち食品を選ぼうという決意で、自炊が増えるという利点もあるかと思います。



★渡辺雄二(わたなべゆうじ)さんプロフィール

1954年栃木県生まれ。
千葉大学工学部合成化学科卒業。
消費生活問題紙の記者をへて、1982年にフリーの科学ジャーナリストとなる。
食品・環境・医療・バイオテクノロジーなどの諸問題を提起し続け、雑誌や新聞に精力的に執筆。
とりわけ食品添加物、合成洗剤、遺伝子組み換え食品に造詣が深く、全国各地で講演も行っている。

渡辺さん著書(一覧