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2011/01/28

健康食品は効かない!? ふだんの食事で健康力アップ 渡辺雄二



健康食品は効かない!? ふだんの食事で健康力アップ 渡辺雄二
¥1,680(送料無料)



緑風出版
2010年7月発行
189ページ


「コンビニの買ってはいけない食品買ってもいい食品」(感想レポート)に続き、渡辺雄二さんです。

健康食品、いわゆるサプリメントについての否定的な意見がずばりと書かれています。

薬ではなく「食品」という位地付けであるサプリメントが好きなのですが、今ままでの考えを見直す良いきっかけとなった1冊です。

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結論から言ってしまいますと、渡辺さんが本書で言いたいのは、薬と違って副作用がないと思っている利用者の間違った考えを改め、無駄なお金を健康食品にかけずしっかり食事を摂りましょうということです。

具体的な健康食品名と、得られると言われている効果、そしてそんな健康食品がなくてもこんな食品を食べればいいという提案がいくつも挙げられています。

市販されている健康食品・サプリメントの多くは、実は薬事法に違反しているか、その疑いもあるのです。

薬事法では、医薬品と医薬部外品以外は、効能・効果をうたうことを禁止しています。

そして、それは、「明示的であると暗示的であるを問わず」(薬事法第66条)なのです。

と、いかに健康食品があやふやなコンセプトで発売されているかをまず示しています。

そして、「おいしくもなく、栄養にもならず、しかも高価な健康食品を買う必要などないのです。

ふだんの食事で、健康は十分維持できるのです。」と勧めています。

具体的な会社名と商品名は、本書を直接参考にしていただくことにして、今日の「いつもココロに本たちを」では、こんな症状にはこんな対処法を、と渡辺さんが推奨している食べ物や方法をご紹介したいと思います。


◆関節の痛み、膝の痛みには・・・

有名芸能人を使い、1箱8,190円という高値で売られているヒアルロン酸もあるが、軟骨をきちんとしたものにすることが一番で、そのためには水分とコラーゲンが効果あり。

いちばん手軽で安くコラーゲンを摂取できるのはゼラチン。ゼラチン100%で無添加の「ゼライス」(ゼライス製造・販売マルハニチロ)を、1日に2.5gほど摂取すればいい。


簡単に作れるゼリーがおすすめだが、飲み物や味噌汁に入れても摂りやすい。

ただし、ゼラチンばかりを食べず、肉や魚、大豆などからもたんぱく質をとることが大切。

そうすることで、軟骨が十分に形成される。


◆ナットウキナーゼが血液をサラサラにする証拠はない

ナットウキナーゼ・・・納豆に含まれる独特の成分で、一般に血栓を溶かす働きがあるといわれている。

だが実際には、ヒトでの有効性については信頼できるデータがない。

結局、サプリなど買わずに納豆そのものを食べればよい。納豆そのもに、ナットウキナーゼがたっぷり含まれているのだから。


◆血液をサラサラにする食品ベスト10

・黒酢
・梅肉エキス
・納豆
・青背魚
・黒豆
・緑茶
・トマト
・玉ねぎ
・ブロッコリー
・ビール


◆血液の流れが正常であるためにもうひとつ大切なこと

それは、血管が丈夫であること。

そのためには、前述したゼラチンが有効。ゼラチンは、軟骨を形成するだけではなく、血管を丈夫にして、脳出血などを防ぐ効果もあると考えられる。

そしてさらにビタミンCを補給するとよい。ビタミンCの1日の所要量は成人で100mg。

ゼラチンやたんぱく質を十分にとって、ビタミンCもとるようにすると、血管が丈夫になるだけではなく、皮膚にもよい。

人間の体調不良の最大の原因は、血行不良にあると考えられる。

血行不良は心筋梗塞や狭心症などの致命傷ともなる。これらは、がんに次いで日本人の死亡原因の第2位。

その点でも、日々の食生活によって動脈硬化を防いで、血管を丈夫にし、血液の流れをよくすることが重要。


◆目に効果があるのはブルーベリーではない

ブルーベリーが目に効く証拠はない。

視力を回復させたいなら、眼球運動である程度回復可能。

水晶体の弾力性を取戻し、毛様体筋の力をもとのようにしてあげればいいのだ。

具体的な方法としては、ぎゅっと目をつぶり、眼球を上下左右と動かすこと。それを何度も繰り返す。

眼球をぐるぐる回すのもよい。


◆アガリクスはガンを促進させることもある


◆ウコンはあかえって肝機能を低下させることもある


◆日本酒を飲むなら純米酒


◆第3のビールや発泡酒には、合成甘味料のアセスルファムKやカラメル色素が含まれているものもあり、これらは肝臓に悪影響をもたらしたり、細胞の遺伝子を突然変異させるものもあるので、避けたほうが無難。

添加物が通常使われていないのは、昔からあるビール。


◆ダイエット効果をうたうメリロートは、肝臓障害を起こした事例がある。


◆ローヤルゼリーとプロポリスは高価だが効く証拠はない。


◆通常より少し高く売られているトクホでも怪しいものはたくさんある。

血圧を下げるのに胡麻麦茶を飲むより、食塩の摂取量を下げればよい。コレステロールの吸収を抑える清涼飲料水を飲むより、食物繊維を含むものを食べればよい。


と、箇条書きに書いてきましたが、結論として書かれているのは、とにかく血液循環をよくしろということです。

・ゼラチンなどのたんぱく質を摂る
・ビタミンCを摂る
・コレステロールの摂取を抑える
・化学物質をできるだけ減らした食事を摂る

この4点が要点であり、健康食品など食べずともおいしく楽しく食べて栄養を摂ればいいのだとしめくくられています。

とりあえずできることからと思い、ゼライスをさっそく買ってきました。ロングセラー商品なので、たいていのスーパーの棚に並んでいるかと思います。

夏ならゼリーを作って食べたいところですが、体を冷やしたくない今の時期ですので、お茶や味噌汁にサラサラと混ぜていただいています。

味に全く変化はありません。むしろ、ほんの少し液体にとろみがつくようで私の口にはとても合っています。

本書のおかげで、今後相当無駄な出費が減ること確実でありがたい限りです。

今後、健康食品なるものを購入するときは、添加物なしのもの、ふだんの食生活にない偏った成分ではないものを選択するようにしたいと思います。(ほとんど購入しないでしょうけれど)



★渡辺雄二(わたなべゆうじ)さんプロフィール

1954年栃木県生まれ。
千葉大学工学部合成化学科卒業。
消費生活問題紙の記者をへて、1982年にフリーの科学ジャーナリストとなる。
食品・環境・医療・バイオテクノロジーなどの諸問題を提起し続け、雑誌や新聞に精力的に執筆。
とりわけ食品添加物、合成洗剤、遺伝子組み換え食品に造詣が深く、全国各地で講演も行っている。

渡辺さん著書(一覧

        

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