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2011/03/09

線路と川と母のまじわるところ  小野正嗣

線路と川と母のまじわるところ  小野正嗣
¥1,890(送料無料)



朝日新聞出版
¥1,890
224ページ


去年のアンアンで、「幻想的なのに現実的」と紹介されていて、どのような世界観かなと興味を持ち図書館で借りました。

以下、アンアンにあった解説です。

「ヨーロッパを舞台に、日本人女性が移民の人々と出会い、何かしらの心の変化を迎える様子を描く3編を収録。

独特な比喩や、一瞬にして日常から離れていく展開によって、読み手を別世界へ連れていてくれる。

幻想的なのに、移民問題という現実的なテーマがしっかりと伝わってくる奥深さが魅力。」


「旅する部族」「皮膚に残されたもの」「線路と川と母のまじわるところ」という3編が収められている1冊です。

どれも、旅する日本人女性が主人公で、旅先での出会いと体験が描かれています。

全体的にとても静かで誠実な空気を漂わせる物語ばかりでした。

絵画だったら、地味な色彩の乾いた風景。笑顔やユーモラスはなく、どこかに寂しさを抱えつつそれと上手に共存しているような人々。

そしてこれは小野正嗣さんの書き方の特徴なのでしょうが、ひとつの文章がとても長いものが多く目につきました。

出だしからどうも物語になじむことができず、超速読で流し終わりました。

あらすじや空気感などは嫌いなタイプのものではなかったので、入り込めなかった自分が残念です。


小野正嗣さんプロフィール

1970年大分県生まれ。
作家、仏語文学研究者。明治学院大学文学部専任講師。
2001年「水に埋もれる墓」で朝日新人文学賞、2002年「にぎやかな湾に背負われた船」(ともに朝日新聞出版)で三島由紀夫賞受賞。

小野さん著書(一覧

  
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