チェック☆

2012/02/01

スティーブ・ジョブズ1  ウォルター・アイザックソン




講談社
2011年10月発行
445ページ



本書は、IT界の亡きカリスマ、スティーブ・ジョブズがウォルター・アイザックソンに伝記を託してできた1冊。上下巻とあり、こちらは上巻「1」。

スティーブが亡くなったのは2011年10月5日。
56歳で駆け抜けた人生を、飾ることなく全て書いてくれと頼んだのがウォルターだった。

ウォルターは「ベンジャミン・フランクリン」「アインシュタイン」「キッシンジャー」などを書いたベストセラー作家。
彼の言葉に、スティーブは全幅の信頼を置いていた模様。途中で原稿を見せてくれなどとはひとことも言わなかったという。


スティーブの人生については、映画「バトル・オブ・シリコンバレー」を昨年東日本大震災の後DVDで観たので、だいたいは知っていた。
その破天荒さや、神経質さ、薬物依存など、幼い頃から凡人とは一線を画していたスティーブ。

周囲の人間を傷つけることも少なからず。
だけど、正反対の性格のお人よし天才ウォズや幾人もの友人知人の力を得、ぐんぐん上向きな人生へと転換していった。

天才というものは、世間一般の目から見るとやはり「変わり者」に近い存在なのかもしれないと、本書を読み終え再確認してしまった。

そして、カリスマ性というものは生まれつき備えているものなのかもしれないとも感じた。スティーブの場合、自分は特別な存在だと自覚しそれを隠さなかったけれど、おごり高ぶるわけではなくただ事実として受け入れていたように思う。

生まれた娘リサを認知せず仕事に没頭したけれど、完成したコンピュータに「リサ」と名付けたというエピソードが好きだ。
人間味あふれる一面を見ることのできる話。日々ものすごいパワーで仕事に打ち込むスティーブだが、きちんと愛情を感じるハートも持ち合わせていたのだとほっとする。

ウォルターの取材も徹底していて、スティーブの親族や友人知人全てに聞き込みをしたのではないかと思わせる緻密さを感じる。

スティーブ・ジョブズという人間の事実を知るのにぴったりな一冊。


★スティーブ・ジョブズに関する本・DVD→一覧

  
book ranking