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2012/02/06

ジュージュー  よしもとばなな




ジュージュー  よしもとばなな
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文藝春秋
2011年7月発行
159ページ


舞台はハンバーグとステーキのお店「ジュージュー」。
肉を焼くジュージューという音がそのまま店舗名となっている。

主人公美津子の母親は、仕事中お店で倒れ死んでしまった。
店を続ける父親と、いっしょに働く遠い親戚の進一。進一が結婚した夕子さん。
この4人がメインの登場人物。

美津子は若い頃、進一の子供を流産したことがある。
だけど、時がたち、若気の至りだった愛情は、親類に対する愛情へと変化する。
だから、進一が夕子さんと結婚した時は素直に喜んだ。

主人公美津子が様々な困難を経験しているのに、今作が暗くならず前向きに感じられるのは、よしもとばななさんならではのふんわりした文章表現によるところも大きいだろう。

幽霊のようにか細い夕子さんという存在も、死を連想させつつそれでも生きる人間の姿を強調している気がする。

読み終えると、なんとなく前向きになれる。
ほんわか心が温まる一冊。


よしもとばななさんプロフィール

1964年東京生まれ。
日本大学藝術学部文芸学科卒業。
1987年「キッチン」で第16回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。
その後も次々と賞を取る。


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